©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
2022年で連載25年目のワンピース。
コミックや映画は記録を更新して、各地で行われるイベントは大盛況と目を離すことができません。
「面白い」「次回が気になる」という声もある反対で、「つまらなくなった&飽きてしまった」という声もあります。
なぜ国民的大人気マンガにこのような声が聞こえてくるのでしょうか?
ワンピースが「つまらなくなった&飽きてしまった」ファン離れの理由
全世界に多くのファンをもつワンピース。
「昔は見ていた」「いつのまにか読まなくなった」という声を数年前から耳にするようになりました。
「ファン失格!」という厳しい声も聞こえてきそうですが、「その気持ちよく分かる」という声も聞きます。
長い連載期間中に飽きてしまうファンも少なからずいるはず…?
自身もワンピースにはかなり熱を入れていた一人です。しかし、読み始めるのが遅く読み飽きたのが早かったです。
新世界に突入したときから読み初め(フランキーの格好にハマって)和の国の連載が始まったところで飽きてしまいました。
自身も含めて、ワンピースからなぜファンが少しずつ離れてしまったのか?を分析してみます。
マンガ史に残る「25周年」という長さはどうなのか?
ワンピースが続いてかなり長いです。小学生の時から読み始めた人でも、30歳を超えているでしょう。
ワンピースが飽きられてしまう理由、「ストーリーが完結するまで長すぎ」です。
子供も25年経てば立派な大人です。飽きてしまったのではなく、飽きてしまうことが自然だったりします。
©集英社 少年ジャンプが創刊されて50年以上。創刊号を手に取った少年は60代以上では?
いつの間にか読まなくなった少年ジャンプ。
少年だった子供が成人するのです。ジャンプを読まなくても支障は出ませんが、仕事に関するものは読まないと社会ではなんともなりません。
毎週買ってワクワクしていた気持ちは大人になって減ってしまうものかも…。
ワンパターン化。バトルの繰り返しに飽きてしまう読者が続出?
鳥山明さんがなぜドラゴンボールを描かなくなったのかを知っていますか?「バトルを描くのに飽きてしまったから」が理由ともいわれています。
そうです、バトル漫画の宿命「ワンパターン化」に飽きてしまう人も多いのです。
ワンピースは、「新しい島→強敵→ルフィ危うし→最後は勝つ」が繰り返されます。それを新しいキャラクターたちでマンネリ化を防いでいるようにも見えてしまいます。
しかし、2022年公開の『ONE PIECE FILM RED』は、バトル要素が少なくワンピースの新しい展開を感じることができました。
ワンピース映画に新しい風潮が流れたと感じたほどです。
ファンから、「バトルが要素が物足りない!」なんて声も多く出た、ONE PIECE FILM RED。レビュー点数をつけるならあなたは何点をつけますか?
ちなみに「ワンピース映画の中で最高作品は?」と聞かれたらどう答えますか?
イチオシは、「ワンピース フィルム ゼット」です。自身は、黄猿のファンなので、ボルサリーノ(黄猿)声が石塚運昇さんだったのはこの作品が最後じゃないでしょうか?
2000年前半に公開されたワンピース映画は、あまりにも子供向きでした。それが、ここまで全世界の人に愛される作品になると思いませんでした。
「何となく読んでいる」興味は薄れたが最終回まで読まないと…感が強い!
ワンピースをまだ見ている、読んでいるというファンのあなた。
それなんとなく見ていませんか?「ずっとジャンプを読んでいるからその延長線で…」こういう人は多いと思います。
伸ばしに伸ばされたストーリーをこれからも追い続けるのはなかなか疲れるものです。
反対に、鬼滅の刃は「鬼舞辻無惨」を倒した後にスパッと終わってくれたこともあって、「もう終わり?」感もあったぐらいです。
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
作者の意図が違うので完結の仕方は様々ですが…。
ドラゴンボールがピッコロ大魔王との天下一武道会で、ブリーチが藍染惣右介を倒したときにといいタイミングってありますよね。
これだけ広げたストーリーとキャラたちの最後をどう描いてくれるか?が見物ではないでしょうか?
キャラの多さが良い?それともついていけない?理解不能になる人が続出。
ワンピースは連載が長いため、昔に出てきたキャラクターが再び!なんてこともあります。
キャラの多さと多数のストーリーが組み合わさっているので、「ん?」なんて読み返すときもあるぐらいです。
面白い反面、少しの間マンガを読まなかったり、アニメを見なかったりするとついていけなくなります。
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
ファンであっても、「これ誰だっけ?」って忘れてしまうこともあるぐらいです。
キャラの多さと複数のストーリーが絡み合うのを面白い!というファンもいる反対に見るのを止めてしまった人の中には「複雑すぎる」という声もありました。
革命軍、新しい島の仲間、世界政府の構図、最悪の世代や五老星の名前すべていえますか?この複雑さからもっとハマったり飽きたりとファンが二分割されます。
マンガを読むことやアニメを見なかったことを一時停止してしまうことが、もう熱烈なファンから外れてしまっているのかもしれません。
まとめ
自身もかなりワンピースには熱を入れていたのですが、何かを失うようにコミックやフィギュアを売ってしまったのです。
その買い取り業者に言われた一言が、今回この記事を書いたきっかけにもなりました。
「最近、ワンピースに飽きてる人かなり多いんですよね…、いろいろなものがダブついているんです」
それほど、ワンピースに飽きている人が多いのか?と感じてしまった瞬間でした。
ラストスパートに入ったワンピースです。ファンが納得するようにカッコいい終わり方をしてほしいものです。