©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
2023年アニメ映画の代表はこれといっても過言ではありません。その名前は「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」です。
まさか、ゲゲゲの鬼太郎がここまで大ヒットするとも思わず、急いで見に行った人もいるでしょう。
ある週では、ゴジラマイナスワンより映画館の中に人混みができていました。驚いたのは、ゲゲゲの鬼太郎をあまり知らない世代がこぞって見に来ていたことです。
この映画の何が、多くの人に受け入れられたのか?映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のおすすめ・見どころシーンをレビューします。
ネタバレがあります。映画を視聴されていない人はご遠慮ください。
テレビでは放送不可!?グロテスクな終わり方
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
一番の見ごたえシーンだと感じたのは「人々がグロテスクな最期を遂げる」というところです。
今まで、ゲゲゲの鬼太郎といえば、子どもでも安心して見ることができる「優しい妖怪ホラー」というポジションでした。
あまりに子ども向けだったらガッカリ…、という不安が映画を見てなくなりました。
いや、これぐらい気味が悪い方がゲゲゲの鬼太郎らしくていいのです。
こういう鬼太郎の描かれ方がミステリーかつホラーで味があります。
ゲゲゲの鬼太郎の中で一番ホラーを感じる話といえば「幽霊列車、墓場行き」でしょう。
どの世代の鬼太郎でも放送される有名な話ですが、映画のあとに見ると鬼太郎の世界が濃く描かれているので、なお面白く感じるかもしれません。
鬼太郎父と水木の「タバコを吸う」描写が良い
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
現代は「喫煙シーン」に対して厳しい目を向けられることがあります。それが映画やアニメだったとしてもです。
ジブリ作品「風立ちぬ」が公開されたときも、主人公や周りのキャラクターが喫煙をする描写に対してクレームがあったそうです。
しかし、今回の映画の中ではこんなにも!というぐらい喫煙するシーンが出てきます。
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
映画が昭和30年代という背景で描かれていて、それに合わせて「ピース」いうタバコの銘柄が出てきます。
ちなみに、水木が吸っている銘柄「ピース」は当時高級タバコとして売られていました。
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
こういう細かいところまでしっかり描かれていて、なおかつ喫煙シーンがキャラクターの特徴や性格をうまく引き出しています。
映画やアニメの中ぐらい喫煙シーンがあってもいいじゃないか。
最近のメディアが喫煙や飲酒についてうるさすぎるのも…、と感じてしまうのは自身だけでしょうか?
「鬼太郎の正義感がない」中立の立場である鬼太郎に味がある
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
ゲゲゲの鬼太郎、第6期から見られる鬼太郎の特徴といえば「何としても人間をかばう」という正義感が無くなったところです。
昔の鬼太郎といえば「妖怪より人間ファースト」という正義感が見られました。
昔のヒーローといえば、こんなものなのかもしれません。ですが、現代ではこういうキャラは愛されないのです。
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
「警告しましたから」
表情がなく、死んだ魚のような目をしている鬼太郎が何とも愛おしいものです。
映画を見たあと、ゲゲゲの鬼太郎第6期を見直してみましょう。こんな目をしている鬼太郎にゾクゾクするかもしれませんよ?
鬼太郎父と母の登場。今までの謎が解けた今作品
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
鬼太郎の母親の存在は以前から知っていました。
しかし、これほど美人で人間を愛する幽霊族だということはなかなか世の中には知られていないはずです。
©映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」制作委員会より
今回の映画の内容で、鬼太郎の母親という謎がすべて理解することができたのです。点と点が線でつながったと瞬間でもあります。
今まで、マンガやアニメで出てくる鬼太郎の母親といえば、グロテスクな容姿をしていました。(一部の作品を除きます)
引用元 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]
なぜ、美人な母親がこのような顔になってしまったのか?ずっと不思議だったことが映画を見ると納得するでしょう。
最近になってゲゲゲの鬼太郎を見始めた人はもちろんですが、以前マンガやアニメを見ていたオールドファンにも受け入れられる映画になっています。
ぜひ、映画を見てからゲゲゲの鬼太郎第6期を見直してみてください。
6期の中にも鬼太郎の父親が出てくるのを知っていましたか?第6話「厄運のすねこすり」で一度だけ登場しているのです。
そして、アニメファンの心を揺さぶった猫娘にも再注目したいところです。
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
パンフレットやグッズを見つけたらすぐに買うべきその理由とは?
映画は大変満足しました。
しかし、ひとつだけ納得できないことがあります。それは…「パンフレットやグッズが売り切れている」ことです。
ゲゲゲの鬼太郎って、こんなに人気のあるアニメだった?と感じるほどです。
定価950円のパンフレットが2倍以上に…。売り切れもあるぐらいの人気です。
パンフレットは増刷、グッズは再販売を予定するぐらい品不足になっています。
映画館のスタッフの訪ねてみると、映画を何度も見に来る人が多く「パンフレットをその度買っていく」人がいるそうです。
グッズもパンフレット同様、売り切れが多くなっています。見かけたら買って損はありません。
映画館は難しいかもしれませんが、ネット上で適正価格を見つけたのなら買っておくべきでしょう。
他の作品のパンフレットはいくらでも余っているのに「なぜ、ゲゲゲの鬼太郎だけ?」というぐらい今回の映画は人気なのです。
「販売終了」「完売」
鬼太郎ファンとして、うれしいのか悲しいのか…。あちこち映画館を探すより、オンラインストアで購入することをおすすめします。
まとめ
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
まさか、ここまでの観客動員数と興行成績を収めるなんて予想もしていませんでした。
10~20代の女性がひとりでも見に来ていることには、なお驚いてしまいます。
「映画を見に行くならパンフレットでも…」
そう考えている人へ。パンフレットやグッズの再販は2023年12月からの予定です。まずは、オンラインストアで予約するのが一番早く手に入れる方法かもしれません。