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2023年11月に公開となった「ゴジラ−1.0」をもうご覧になりましたか?(文中はゴジラマイナスワンと表記します)
シンゴジラから数年、ジャパニーズゴジラとして久々の作品になりました。その分、期待していたゴジラファンや映画ファンも多くいるでしょう。
映画興行成績はシンゴジラを超え、公開から3週間経っても首位から転落していません。(2023年11月下旬調べ)日本人がどれだけゴジラを待っていたのか?がよく分かります。
ネット上では高レビューが目に留まりますが、このゴジラマイナスワンは映画館まで行って見てもいい最高の作品なのか?
途中からネタバレが出てきます。作品を見ていない人は、このページの閲覧をご遠慮ください。
「ゴジラマイナスワン」はシリーズで最高の作品か?
ゴジラシリーズ&東宝怪獣シリーズ、全作品を見ている自身がゴジラマイナスワンを忖度なしでレビューします。
今回の作品「ゴジラマイナスワン」は評価を先に発表すると70点です。
なぜ、70点という数字になったのか?良かった点、悪かった点を上げてみます。
- ゴジラの動きが生き物ぽく、よりリアルさが出ている
- ゴジラという映画が娯楽作品としてではなく、恐怖映画として見ることができ新しい視点から見れた
- 恐怖さを感じることから、新しい怪獣映画として捉えることができた
- 役者の演技が素晴らしい(佐々木蔵之介さん、子役「永谷咲笑さん」)
- 「生きる」「命の大切さ」を映画から感じることができ、ゴジラシリーズの中で泣ける作品
- 戦車や戦闘機などの通常兵器の登場があまりに少なくさみしさを感じる
- できればゴジラが人を食べてほしかった(もっと凶悪であってほしかった)
- ゴジラの出現の仕方がアメリカのホラーぽく「いつのまにいた?」と感じ。(今までのゴジラシリーズのようなドーン!という出現ではない)
- 放射熱線があまりにも強烈すぎて、1954年ゴジラのようなジワジワしたものであってほしかった(こんな強すぎるゴジラ昭和の兵器では倒せないでしょ?)
ゴジラマイナスワンは「1954年 ゴジラ」をオマージュしたような作品になっていて、初代ゴジラ2といってもいいでしょうか?
ただ、戦後という時代に「あまりにも強いゴジラ」というのがマイナス評価です。
©2023 TOHO CO., LTD. ゴジラマイナスワンでは、初代ゴジラのこのシーンもしっかり再現されています。
映画の設定を昭和にしているのなら、もう少し「人の力、兵器で何とかなる」ぐらいのゴジラが良かったのでは?と感じました。
あれだけ強いゴジラなのに「深海の水圧でゴジラにダメージを…」その撃退方法で何とかなるぐらいのギリギリの強さであってほしかったというのが個人の思いです。
ネット上ではゴジラマイナスワンはどうなっているのか?いろいろなところから、映画を見た人たちの声を集めてみました。
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最強
これぞ最強のゴジラ
神々しいという言葉が似合いすぎるゴジラ
街並みをいとも簡単に破壊していく姿がカッコよすぎた
戦艦投げ飛ばしなんてチビるほどカッコよかった
人間パートは濃いくらいの昭和人情噺
普段映画観ない人でも人間パートはほっこりするから観やすかったんじゃないですかね
時間経過の描写がなかったけど、ゴジラと初対面してから最後の日までかなりの時間が経ってるよね?
VFXがホントにすごくてキレイで迫力ありました
ゴジラの目がジャパニーズゴジラっぽい感じがして親近感ありました
戦争×日本×家族×ゴジラ×恐怖の中で「生きよう」というメッセージはとても伝わりました。
個人的には、シン・ゴジラのリアリティや興奮に及ばずというのが正直な感想です。
最高だった!これは劇場で観てよかった…!
圧倒的な生命力とデカさの生物への恐怖大好き…!
怪獣好きで少しでも気になってる方は観に行くのをおすすめします…!
生き残り特攻隊の宿命として、ゴジラと対決。
巨大怪獣をいかにして倒すかだが、
伊福部ゴジラ曲をどこで使ってくるかに興味は否応なく湧きあがり、ここできたかと、
「おぉ〜〜〜」とひとり盛り上がった。ゴジラは人間による科学の進歩の副産物であり、哀切はつきまとうものだが、
敵視の対象でしかなかったのが寂しい。
これはこれで面白いんだけど…
やっぱり日本製の愛嬌のあるゴジラに会いたいよ
某駅に迫力あるゴジラ像置かれてたから
期待してみたけど銀座のとこ以外迫力というかそういうのはなかったなぁ
ネット上のレビューもいろいろな賛否両論がありますね。
次はあなたがゴジラマイナスワンを見て、高レビューなのか?点数をつけてみてください。
主役よりも脇を固めた俳優陣の演技がスゴイ!
自身は演技に関しては何も知識がありません。しかし、ゴジラマイナスワンに出演している俳優陣の演技がスゴイということは素人でも理解できるものでした。
佐々木蔵之介さんの演技に心が熱くなり、子役の永谷咲笑さんの泣き方があまりにもうまく観客の心を強く引き寄せ、戦後のリアルさに色を付けてくれました。
出典 Space Craft All
永谷咲笑さん、2023年でまだ3歳です。この子の演技を見てください。「この年齢でこれだけのことができるのか…」と驚くでしょう。
「まさか、ゴジラ映画で泣くことなんてないだろう…」と思っていましたが、自身だけではなく観客席のあちこちから鼻をすするような音が聞こえてきたのです。
こんなこと、今までのゴジラ作品にあったでしょうか?自身の記憶の中にはまったくありません。
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あとは、ベテラン俳優の佐々木蔵之介さんです。
新生丸の艇長というリーダー的な役を演じていて、まさに迫真の演技!主役の神木隆之介さんより、佐々木蔵之介さんが頭の中に残ってしまうほどでした。
今回のゴジラマイナスワンを完成後にご覧になって「エンタメとしても人間ドラマとしても重厚で、いろんなことが重く響きました」というコメントされています。
ゴジラファンはさみしかった?人間VSゴジラの戦いがもっと見たかった
ゴジラマイナスワン、一番さみしく感じたのは戦車や戦闘機の出番があまりにも少なかったことです。
自身はゴジラシリーズの中でも「ゴジラVSビオランテ」「シンゴジラ」のような自衛隊やGフォースが出てきて人類VSゴジラというバトルを期待していました。
しかし、通常兵器の出番があまりにも少ない…。
戦後、人々が軍事力を持っていない時代というときに表れたゴジラなので仕方がありませんが、ゴジラファンとしては物足りなさを感じてしまいます。
戦車「三式中戦車改(チヌ)」でしょうか?キューポラに印象があったため記憶に残っていますが、戦車部隊の戦闘時間もあまりにも短いのでさみしい…。
(戦車名間違っていたら申し訳ありません)
戦後の兵器がわんさか出てきて、ゴジラVS人間の正統なバトルが見たかったものです。
出典 JapaneseClass.jp
重巡洋艦「高雄」も出てきて、ゴジラに応戦するシーンはカッコいい!長年のゴジラファンの心をしっかり掴んでくれることでしょう。
しかし、戦闘シーンの尺が短すぎるのはモヤモヤした気分になってしまいます。
ゴジラマイナスワンで最高のポイント上げるとするなら、ゴジラから感じることができる凶悪さです。
「凶悪なゴジラ」として有名な作品「ゴジラ、モスラ、キングギドラ 大怪獣総攻撃」とは違ったものを感じることができます。
白目で容赦なくバラゴンを踏みつけるゴジラも良かったですが、今回のゴジラはまた違った凶悪なテイストを持っているので必見です。
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大戸島に上陸するゴジラが大戸島の守備隊を口にするシーンがありましたが、そのままポイッと投げてしまったのが本当に残念。
喰って口から血がタラッとしていたら、今までにないゴジラとして最高だったのにと感じてしまったのは自身だけでしょうか?
今回のゴジラマイナスワン、他の怪獣が出てこなくて良かった…。子どもがよろこんでみるような作品ではないので大人は安心してください。
まとめ
もうゴジラマイナスワンを見た人は、高評価?それとも低評価でしょうか?
「新しい視点からの怪獣映画」
としては100点です。しかし、自身のようなオールドファンは自衛隊とのバトルが見たかったのです。
それを見ることができる時代背景の作品であってほしかった。反戦映画としての意味も含まれているから仕方がありませんが…。