春から夏にかけて活動が活発になるイタチ。
たまに見かけたら「かわいいね」「フェレットに似てるね」なんて、声も聞こえてきそうです。
ですが…、「イタチが家の中に侵入したらどうなるのか?」
都会のマンションやアパートに住んでいる人は、どんな被害になるかイメージがつかないでしょう。しかし、田舎に住んでいる人にとっては死活問題になるほどです。
なぜ、イタチが家の中に侵入するとやっかいなのか?どのような被害に合うのか?
今回、この記事で紹介することはこちら↓
- 我が家が、数年前に合った実際の被害の紹介
- イタチが侵入した場所とは?
- どのようにしてイタチの侵入を防ぐのか?
この、3点を確認していきましょう。
「付近でたまに見かけるけど、家の中に侵入することなんてないよ~」と、思っていたら大間違いです!
イタチを見かけた年に、侵入を防ぐ方法をしないと…、何年も悩み、被害でたくさんのお金が飛んでいくことになりますよ?
イタチの侵入になぜ気づかなかったのか?侵入を許すとこんな被害が…
イタチを毒エサで殺したり、罠で捕まえることはできません。
なぜなら、イタチは「鳥獣保護法」で守られているからです。
鳥獣保護法を分かりやすく説明
自然界では、弱肉強食の関係があり、いろいろな動物や鳥はこの食物連鎖の中で生きています。
そのため、動物や鳥を勝手に捕獲したり駆除したりすると、自然のバランスがおかしくなってしまうのです。
許可なく、捕獲や駆除などは勝手にしてはいけません。
これが鳥獣保護法になります。
イタチを見つけたからといって、捕まえたり、殺したりしてしまうと犯罪になってしまうので気をつけましょう。
これらができるのは、市町村の行政に申請をした者に限られてきます。
わたしたちにできることは、どうしたらイタチの侵入を防ぐことができるか?ということになります。
わたしのことですが、生まれも育ちも田舎です。
周りに、野生動物はたくさんいたし、家の中に動物が入ってきても「あぁ、またか」程度でした。しかし、この経験が裏目に出ました。
イタチの被害に合ってもまったく気づかなかったのです。イタチに壊滅的にされたエリアは3つ。
- 部屋の天井裏
- シンクの壁の裏側
- お風呂の天井裏
(現在では、このポイントは修繕してあります)
どのような場所でどんな被害に合ったのか?
イタチだけではなく、アライグマやハクビシンの侵入防止にもつながるので参考にしてみてください。
イタチが獲物を天井裏に?夜中に引きずる音がして異臭が…
(現在では、修繕して壁紙を貼り直しています)
数年前に、部屋の隅に何かを引きずっている音が夜中にしました。まるで、何か重たいものを引きずっているような感じで…。
それからです、夜中にバキバキと音がして、日を追うことに天井から異臭を放つようになりました。
イタチが天井裏に、鳥を引きづりこんで食べていたのが後々発覚。
臭いし、天井は変色するし、気持ち悪いし…。イタチは動物の内臓を好んで食べるみたいです(わたしが見た死骸は無残でした)
逆をいえば「他の場所は食べずにそのまま」ということ。
これが、かなりの悪臭を放ち、音が本当に気持ち悪った記憶が残るばかりです。
断熱材をメチャクチャにされ、糞尿を撒き散らされ被害は大きなものになりました。
被害額その① 断熱材交換+壁紙交換 被害額約10万円
お風呂の天井に無数の糞尿が!臭いは「獣」そのもの
(フタを開けると、無数のフンが…)
お風呂に入っていて気づいたことです。
「何か臭うな…、子どもがオシッコをしたのかな?」と何日も思っていました。しかし、日に日に臭いは強くなるばかり…。
「動物が侵入した!」と決定的に感じたのは、「獣の臭い!」と分かるぐらい強烈な臭いが浴室まで下りてきたからです。
イタチの糞尿の臭いは、まさに強烈。フタが閉まっている天井裏から臭いが漏れるほどです。フタを開けて覗いてみると、無数の糞と尿で変色した箇所だらけ…。
ここで、チェックしておきましょう。
糞はイタチorネズミ?
- 家に侵入してくるネズミのフンは大人の小指の第一関節ぐらい
- イタチになれば、大人の小指全体ぐらいの大きさになる
分かりやすいので、すぐに判別できるでしょう。大きな糞を発見したら、イタチ(他の大きな動物)が侵入している証拠です。
被害額その② 全身防護服+ネズミよけの燻煙剤+多数の消臭剤+ゴミ袋 約2万円
外壁、内壁の間に巣が!穴を開け巣を撤去して被害は大きく…
(ここから異音と臭いが…)
これがここ数年の大きな悩みでした。
シンクと壁の間から異臭が臭う…。どこから臭うのか?が判別できませんでした。
シンクの裏(内壁と外壁)の隙間に「巣」を作っていたのです。
これは、本当に何が起きているのかが分からなくイタチのせいだと分かったのは、壁の中から、動物の鳴き声がしたからです。
後に、子どもをここで生んでいたことが判明。外側から壁に穴を開けて、巣の撤去という方法になりました。
すべてが撤去できたわけではなかったので、まだ壁の中には巣の残骸が残っているでしょう。
被害額その③ 壁に穴を開ける+塞ぐ 約5万円
合計被害額①+②+③ 約17万円
「異臭」「異音」だけではなく、被害額もかなり大きくなりました。
次は、イタチの侵入経路とその対策のポイントを見ていきましょう。
イタチはどこから侵入してきたのか?侵入経路とその対応策!
イタチは体が細い生き物で、ほとんどの穴を抜けてきます。
試しに、OKサインを指で作ってみましょう。その穴の大きさなら難なく侵入してきます!
わたしの家はどこから侵入されたのか?
イタチの侵入経路を確認すると共に、その対応策を紹介します。
我が家は、この対策をしてイタチが家の中に入ってくることはなくなりました。
春から夏にかけては、イタチの出産シーズンになるので、その前には侵入防止をしてください。
5~6月まではイタチの出産シーズン
家の中で出産されると被害が大きくなるばかりです。そうなると、ほぼお手上げ状態…。
家の中の、イタチの子どもまでを捕獲することは、素人にはムリです。
業者に依頼すると、とんでもないお金になるので、気をつけてください。
車庫や物置小屋をチェック!何気ない小さな穴を見逃すな
(ありとあらゆる穴は防ぐこと)
まずは、車庫や物置をチェックしてみましょう。
車庫や物置が住居に隣接しているなら、そこから侵入される可能性があります。我が家は、写真の鉄骨と壁にあった小さな穴から侵入を何回かされています。
足跡では、ネズミのような小動物とイタチの足跡が確認されました。穴を防ぐには、分厚いものでしっかりと穴をふさぐことです。
薄いものだと、イタチの爪ではがされてしまうこともあるので気をつけたいポイントです。
写真は、厚さ数センチの板を大きな釘を使い固定し、周りはシリコンのようなもので固めてあります。
ネズミのような小動物を侵入させるな!イタチが捕食にくる可能性あり
(小動物を入れないのもイタチの対策になります)
写真は、侵入防止のものになりますが、イタチへの対策ではありません。
イタチのエサになる「小動物」の侵入対策になります。
この穴から入ってくる小動物を上げてみれば、ネズミ、ヘビ、トカゲです。イタチは、この小動物を追って家の中に侵入することがあります。
イタチのエサになる小動物の侵入を防ぐことも大事なこと。
写真は厚めのプラスチック製の板を、2枚に重ねて貼り付けたものです。これも、剥がれないように、しっかりと固定してください。
見落としがちな「縁の下」に注意!ここがメインになる出入り口だった
(釘やネジでしっかりと固定すること)
わたしが見落としていた一番のポイントが「縁の下」です。
縁の下をふさぐ前は、通気を良くするため大きな隙間がありました。
もう、お分かりの通り、ここからエサを家の中に運び、天井裏まで引っ張っていったのです。
まさか、この隙間から大きさのある鳥を引きづりこむとは想像がつきませんでした。
我が家の場合は、ホームセンターで鉄製のバリケードを購入し、簡単に外すことができないようにしてあります。
ここで、注意!
イタチの爪はかなりするどく、巣に戻ろうとして作ったバリケードを引きはがそうとします!
このような鉄製のバリケードなどが見当たらない場合は、こちらのものをオススメします。
こちらのフェンスも2~3重にして、貼り付けて侵入対策をしてください。これで、イタチだけではなく、ネズミのような小動物の侵入も阻止することができます。
こちらは、ハードタイプのバリケードです。
侵入防止をするポイントが地面に近いときは、こちらをオススメします。イタチのより大きな動物にも対応できるので安心です。
我が家のように、20万円近くも損害を出してからでは意味がありませんから…。
まとめ
(対応策は素人によるものです。万全なものとはいえないので参考程度にお願いします。)
イタチの侵入経路や被害をまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
家の中に入られると本当にやっかいなことになるので注意をしたいところです。
ホームセンターで揃えることができ、数千円ほどで対応できるので試してみてください。
イタチの侵入を許すと、天井裏や床下に捕まえた小動物を食べ、巣を作り、子どもを出産する可能性が大いにあります。
そうなると、我が家のように「異臭」「異音」に悩まされることになるので注意をしたいものです。
夏になる前にイタチの対応を!夏の異臭は耐えることができません…。