過ごしやすい季節、何台も走るバイクを見て「免許が欲しい」とうらやましくなるときがあります。
しかし、「バイクの免許って自分に取れるのかな?」と不安になる人もいるでしょう。
その通りで、卒業検定で失格者が出るぐらいそこそこ難しい免許だといえます。
「これからバイクの免許を取りに行く」「コースのコツとポイントがつかめない」
バイクを初めて運転する人や自動車学校でなかなかコツがつかめない人にアドバイスを紹介します。
なぜ、バイクの免許を取得するのは難しいのか?どうすれば合格できるのでしょうか?
バイクの免許を取得するのは難しい?その理由とは
「バイクに乗ってみたい」
バイクを走る姿を見たり、YouTubeで動画を見るとこう思ってしまいますよね。
ここで、気になるポイントが…、
「バイクの免許って取るのが難しいの?」ということです。
そう聞かれたら迷わず、「他の免許を取得するより難しかった」とわたしは答えます。
その理由はいくつもあります。
- 検定が一発で中止になるポイントが多い
- MT(ミッション)車に慣れていないとかなり難しい
- 検定中の緊張感がMAX!失格者が多い
なかなか手強い免許ですが、諦めることもありません。
上の項目を覚えておくだけで、心構えがグッと変わってくるものです。
「なぜバイクの免許を取得するのが難しいのか?」を詳しく見ていきましょう。
一発でアウトが多すぎる!バイクの免許はだから難しい
普通自動車や大型自動車の免許を取るより、バイクの免許を取得するほうが難しいのでは?と感じます。
なぜなら、「これで失敗したら、すぐにアウト」という項目が多くなっているからです。
これらの項目を卒業検定で失敗してしまい、涙を飲んだ人も少なくないでしょう。
- クランクやS字コース内もパイロンに衝突、または通過できないと一発アウト
- 一本橋では、乗れない・脱輪・足つき・転倒は一発アウト
- エンストを4回すると一発アウト
- 一時停止場所での一時不停止でアウト
※失敗しやすいものを取り上げています
上の項目に触れると、「はい、検定を中止してください」このような厳しい言葉を聞くことになります。
他のポイントで100点のテクニックを見せていても、一発でアウトということもありえるのです。
※バイクは小さな運転ミスで事故にもつながりやすいため、試験も厳しい
卒業検定を一発で合格できるのなら、よほどテクニックがあるか?運がいいのか?といっていいぐらいです。
「何回やっても本番で緊張して失格してしまう」そんなドキドキ感もあってか…、
卒業検定を5回以上受けている、という人もいるぐらいです。
AT車で慣れている人は苦労する。MTの運転の難しさ
普通自動車免許をAT(オートマ)で取得した人は、バイクの操作には手こずるかもしれません。
「だったらATのバイクでいいよ」
という人もいますが、それは止めておいた方がいいでしょう。
理由は、「乗れるバイクの種類の範囲がかなり狭くなる」からです。
(AT限定の自動二輪は、自動車学校によって断られる場合もあります)
国産のバイクで見ても、「スクーター」のような形しか発売されていません。
バイクに慣れたとき、「ハーレーってカッコいいじゃん」となっても、免許の取り直しになります。
※こんな風にツーリングをしたいならMTを取るべきです
他にも、AT限定でバイクの免許を受けようとすると難しいポイントが、「坂道発進」です。
「ブレーキをしたまま、半クラッチにしてアクセルをふかす」
頭で分かっていても、これがなかなかできないもの。
エンストが連続してしまい、卒業検定で失格ということに繋がります。
卒業検定時のドキドキ感がハンパない!始める前にリラックスを
困らせるわけではありませんが、卒業検定はかなり緊張します。本当です…。
なぜなら…、
初めに紹介したとおり、「一発でアウトになる箇所が多い」からです。
お馴染みの一本橋での転落はもちろん、クランクやスラロームのパイロン接触も一発でアウトになります。
※いつもは失敗しないポイントでも緊張のあまり?ただの坂道発進でさえも…。
自動二輪の卒業検定は数人で行うため、「たくさんの人に見られる」のも緊張に繋がります。
ただの「信号待ち」でさえ、緊張でふらついてしまい、立ちゴケをして失格になった教習生もいるほどです。
卒業検定間際から、「人に見られること」を意識してみましょう。
緊張しない心の余裕を持つことがとても重要になります。
バイクの免許を一発で取得しよう。押さえておきたいポイント
「やっぱりバイクの免許は諦めよう」
何回チャレンジしても、成果が出てこないとそう思いがちになってしまいます。
しかし、諦めるのは少し早いかもしれません。
まずは、自分がどのコースが苦手なのかを把握することです。
- スラローム (タイムに焦って通過不能に)
- 一本橋 (難しさ№1!バランスが保てない)
- 坂道発進 (なめているとエンスト地獄に)
- クランク (角のパイロンに当たってしまう)
- Sの字(8の字) (この中では難易度は低め)
- 波状路(自動大型二輪のみで、濡れていると大ゴケにつながる)
- 急制動(急ブレーキの恐怖に馴染めない人が多い)
ここで、わたしも卒業検定を一発で受かるコツを紹介します。
プロの動画や自動車学校のアドバイスもあるでしょう。しかし…、わたしのコツも負けてはいません。
「10年ぶりにのバイクで、自動大型二輪の卒業検定を一発で合格」したのが強みです。
たくさんの人が悩む「一本橋」「クランク」「波状路」のコツとポイントを見ていきましょう。
「一本橋」は○○をしろ!最大の難関をクリアするコツとポイント
バイクの免許を取得するにあたって、最大の難所が「一本橋」です。
乗りあがれない、途中で落ちる、最後まで通過できないでは合格できません。
ここで、一本橋が一気に上手くなるコツを紹介します。
- 頭の位置を変えないこと(頭の位置とニーグリップの位置は一直線で)
- 上半身は揺らさず、動かすのは「ハンドルだけ」を意識する
- バランスは、ハンドルを小刻みに揺らしてバランスを保つこと
- 自分のペース(何秒か)を早くつかむこと
- 秒数を気にしないこと(あまりにも遅く通過しようとするのは危険)
この5つのなかでも、「自分のペースを早くつかむこと」がとても重要なポイントです。
他の教習生や教員の言葉、そしてタイムに惑わされてはいけません。
※乗り上がるとき&下りるときが一番難しいポイント
何回も一本橋にチャレンジしていると成功するときが出てきます。
そのときのタイムを覚えて、アクセルやブレーキの使い方はどうだったか?の感覚を掴みましょう。
※気になるのは通過するタイム。気にせず自分のペースを作ること
自分の通過タイムとペースを覚えたら、それを体に叩き込みましょう。
教員が「一本橋は○○秒以上」という言葉を気にしすぎるのも良くありません。落ちてしまったら元も子もないからです。
検定当日は、「○○秒以上で通過」を気にせず、マイペースで行うのが合格への近道になります。
「クランク」曲がり角のパイロンにぶつかってしまう…。回避するコツ
クランクのコースに入ると、「角のパイロンに当たってしまう」そんな人はいませんか?
狭い道幅で、バンク(体を傾ける)をさせすぎると片側のパイロンに当たってしまいます。
クランクはバンクすることより、ハンドルの操作に気をつけましょう。
「半クラでゆっくりと走行しながら、ハンドルをグッと進行方向に向ける」
これだけで、難なく角をクリアすることができます。
※どこまでハンドルが傾くのか?事前にチェックしてください
※目線は「進路方向」に向ける。パイロンばかりに気をとらわれないこと
もちろん、クランクに入ってからのコース取りにも気をつけること。
クランクは後輪ブレーキを使って減速するようにしましょう。
前輪ブレーキは、効きが強すぎるためにバランスを崩してしまう恐れがあるので注意が必要です。
「波状路」簡単そうで難しい。テンポよくアクセルを回せ
※画像はイメージです
簡単そうに見えて難しいのが「波状路」というコースです。
ポイントは段差に乗り上がる前に、「アクセルを強めにふかす」ですが、それでは当たり前のアドバイスなので…。
練習や卒業検定で体が硬くなっていることでしょう。それでは、いい結果が出ません。
バウンドした衝撃を吸収しやすいように「腕と膝」を柔らかくしておきましょう。
体が強張っていると、衝撃に耐えれなくなり転倒やコースアウトにつながります。
※上半身は支える程度に。下半身に過重をかけましょう。
膝を柔らかくして、衝撃を吸収するイメージを持ってください。
バイクの上に立って、ハンドルに手をそっと添えるような感覚がベストです。
姿勢も前後に揺らすことなく、背筋を伸ばし姿勢を正しくしましょう。
※段差に乗りあがる前に、アクセルを使うのがコツ
検定当日は「天候」はチェックしておくこと。
雨で波状路の金属部分が濡れていると、乗り上げた際にスリップをしてバランスを起こすことがあります。
滑って転倒やコースアウトになると、そこで検定は終了してしまいます。
「波状路なんて簡単だよ」と侮っていると、とんでもないことになりますよ?
まとめ
卒業検定は、「魔物が潜んでいる」ことを知っていましたか?
わたしが卒業した自動車学校に20代前半で、授業中にバイクをスイスイ乗る男性がいました。
「こういう人は難なく合格するんだろうな」と思っていましたが、スラロームでパイロンに当たり一発アウトでした。
卒業検定当日は、「落ち着くこと」これが一番です。
小さなミスが一発アウトを引き寄せてしまうので注意が必要です。
1~2回落ちても、「ムリなのかな?」と思わなくても大丈夫。
10年ぶりにバイクに乗ったわたしでさえ、無事に卒業できたぐらいです。