都会から田舎に移住を考えている人へ。
田舎暮らしはおすすめできます。人混みもありません。自然がたくさんでのどかです。そして、子どもを育てるには最高の環境といえるでしょう。
「長年の夢だった」「いつかは移住したい」「のんびりと過ごすには田舎がいい」
しかし、田舎暮らしはメリットばかりではありません。田舎暮らしのデメリットに負けて都会へ戻っていった人を数人知っています。
田舎への移住を考えているあなたが失敗しないためには?田舎暮らしのメリット、デメリットをよく考えてみるのが一番です。
憧れの田舎暮らし。移住の前にチェックしてみよう
私の妻も都会から田舎にやってきた人間のひとりです。結婚する前は、ビル群がたくさんあったところで生活していました。
「田舎暮らしなんてできるのかな…」
なんて不安がっていたのも数年で慣れてしまい、今では田舎暮らしを満喫しているといってもいいぐらいです。
「私の妻は田舎暮らしが合っていた」のでしょう。どれぐらいで慣れたのか?を聞いてきたところ、3年はかかったそうです。
田舎に越してきて妻がよろこんだ出来事5選
- 物価やガソリンが安い
- 畑で野菜を作ることができる
- 子どもを外で遊ばせておいても安心感がある
- 田舎といっても車で移動すれば不便さを感じない
- 人手不足により職に困らない(医療系)
田舎に越してきて妻が悩んだ出来事5選
- 夏のカエルの声がうるさすぎる
- 家の中に虫が入ってくるのが信じられなかった
- 夏の夜に車で走るのはNG(フロントガラスに虫の死骸がビッシリ…)
- 親戚一同が集まったときの大変さ(葬式や長期連休)
- 住んでいる地区ごとに、いろいろな集会がある
さて、あなたは田舎暮らしに向いているのでしょうか?移住する前にチェックしてみませんか?
田舎暮らしのデメリットをひとつずつテーマとして上げていきます。それを、あなたが我慢できるかどうか?を考えてみましょう。
田舎暮らしにはたくさん魅力があります。その反対の嫌なところにも目を向けてみましょう。
テーマの最後に「田舎暮らしのデメリットが反対のメリットになる」考え方や物事の捉え方を紹介しています。
田舎への移住を考える前に。引っ越しをする前に。住む場所を探す前に。あなたが、どれだけ田舎に合っているのか?をチェックしてみましょう。
田舎で車は必需品?○○は車が不必要になる傾向あり
これは田舎あるあるですね。
車がなければ、どこにも行くことができない。世間の田舎のイメージそのものです。
歩いてコンビニ、食事や買い物は難しいかもしれません。そもそも、田舎には店舗が少なかったりするので、やはり車がないと生活が成り立たないのかもしれません。
この考え方は都会暮らしをしている人の勝手なイメージだったりするのです。
あなたが考えている移住先が「ポツンと一軒家」みたいなところでなければ、バスや電車は存在します。もちろん、タクシーだって呼ぶこともできるので安心してください。
相当な山奥でなければ、公共交通機関は田舎にもあります。電車やバスが通っている地区を移住先にすることも検討してみましょう。
お店でお酒を楽しんでタクシーで帰る。何ていうのは田舎ではよくあることではありません。それは、なぜなのか?
ほとんどの人が代行サービスを利用します。ここで発生するのが駐車場代と代行サービス代です。
繁華街で飲んで家まで20キロだったとします。駐車場代+代行サービス代で8,000円以上は確実です。これが地味に財布に痛いものです。
不便さが反対にお金を使わない秘訣になるのかもしれません。
確かに車がないと労働者が田舎で暮らしていくことは難しいでしょう。
ご年配になるとタクシーやバスを使った方が田舎の暮らしでも安心です。もちろん、コスパのことを加味してもタクシーの方が圧倒的に安くて便利なのです。
どれだけの公共交通機関を利用できる場所なのか?を考えて、移住先を決めるのもベストな選択肢といえます。
「娯楽が少なさそう…」はウソ!遊ぶところはあります
田舎は娯楽が少なそう。
とイメージしている人もいるでしょう。しかし、そんなことはないので安心してください。
車で30~1時間走れば郊外に大きなショッピングモールがあります。そこにはボーリング場や映画館、ゲームセンターがあるので遊ぶことには困りません。
そして、あなたが移住を決めているところから少し走れば、田舎の救世主イオンがきっとあるはずです。
田舎の救世主といえばイオンです。ほとんどの物がそろうため土日は混雑しています。
都会に比べたら娯楽の数は段違いに少ないのは確かです。
しかし、お金をかけなくても休日を楽しめる方法はいくらでもある。ということに気付くでしょう。
その趣味にハマってしまえば、お金をガンガン使うことはなくなります。
夜のお店だってありません。男性にとってはデメリットかもしれませんが、女性からしたら夫のムダな出費を抑えたり、浮気防止になります。
都会と比べて遊ぶところはかなり少ないのは事実です。
だったら、ギャンブルをする夫もお金を使わなくなる?と思ってしまった女性もいるでしょう。しかし、田舎は土地が余っているため郊外には大きなパチンコ屋が存在します。
その場所と距離を取れば行くのが面倒になり、ギャンブルとの距離も遠ざかるかもしれません。
あなたは何年で慣れる!?「虫や動物が多い」
田舎暮らしで一番我慢しなけらばいけないのが「虫&野生動物」です。
慣れていない人からしたら、大きなストレスになるでしょう。しかし、すぐに慣れてしまえば田舎暮らしは成功です。
夏になれば道にある自動販売機は虫のパラダイスに大変身。もちろん、コンビニ店内にも虫の死骸が…。なんてことは田舎では普通のことです。
動物だってわんさか出てきます。我が家もイタチの被害にどれだけ悩まされいることやら…。山の方に住めば、サルやシカ、イノシシがあなたの育てた田や畑を荒らしてしまいます。
田舎に住めば天井にネズミが…、なんてことも。虫や動物に慣れるのは都会から来た人は苦労するかも?
虫なんて絶対触りたくない、気持ち悪い!
なんて口にしていた妻も今では慣れてしまい、かなり強い人間になりました。
田舎に移住してきたあなたの家に虫が入ってきた、助けてほしい!しかし、嫌でも自身で処理をしなければ誰もやってくれません。
必然的に虫への耐性が強くなっていくことでしょう。
田舎に引っ越してきて農業をすると、害虫や害獣の存在に腹が立つはずです。
2024年になってクマの被害が目立っていますが「かわいいクマに何てことを…」そういう人は野生動物がどんなものなのかを理解していません。
家族や友人が被害に合うとなると恐ろしくてたまりません…。野生動物の怖さというものは田舎に移住してきてから身に染みて感じるものなのです。
これぞ夏の風物詩「カエルの声とバイクの音がうるさい」
「都会の夜は静か」と思っていませんか?
確かに静かな土地柄もあります。しかし、移住先があまりに田舎すぎると娯楽が無くなり、若者のパワーが暴走行為に注がれてしまいます。
そうです、中途半端な田舎だと暴走族が出てきます。田舎の夏の夜は蚊orカエルor暴走族なのです。
カエルの声って聞いたことありますか?田んぼの近くに住めば何〇匹というカエルの合唱が始まるかもしれません。
蚊は殺虫スプレーで何とかなりますが、カエルと暴走族な何ともなりません。カエルの声は慣れます。しかし、暴走族の音はうるさくてイライラします。
都会から田舎に移住した人はイライラの絶頂を迎えてしまうかもしれません。
現在ではエアコンを利用しているので外からの音は気になりません。
移住して数年も経てば、カエルの声だってきっといい音色に変わることでしょう。
秋には虫の声が風といっしょに入ってきて、田舎の良さを満喫できるようになると田舎暮らしに慣れてきたといえます。
暴走族のバイクの音だけは、いつまで経っても好きになれません。移住する先が大きな道から遠ければ、暴走族の音も小さくなり快適な生活を送ることができます。
田舎にはいい音もたくさんあるので探してみてください。移住してみて「こんな音や動物の鳴き声が聞きたかった」という幸せなシーンに出くわすこともあるでしょう。
時間のムダ!?なんて考える若者は多い。イヤなのにコミュニティに入れられる
妻は「婦人消防団」という地域のコミュニティに入団させられて、嫌々やっていた経験があります。(ボランティアで平日の夜に集まり、消火活動の練習するのがイヤだったそうです)
田舎は「入らないといけない」グループがいくつかあるので田舎暮らしを始める前に心構えをしておくべきです。
移住してきて「知りませんでした」「入りたくありません」なんていうのはNGです。あなただけ入らなくてもOKということはありえません。
ムダなことには参加したくない!その気持ちはよく分かりますが、田舎でそれは通じるでしょうか?
田舎にはいろいろな人の集まりがあります。
確かに自分の時間を割かなくてはいけないので、面倒で嫌になるかもしれません。
しかし、新たな人脈が生まれるのも事実です。そして、田舎暮らしでは人の縁はないがしろにしてはいけません。
田舎というのは人と人が強く結ばれる地域でもあるのです。これが納得できないのなら、あなたは田舎暮らしに向いていないでしょう。
助けたり助けられたり。これが田舎ならではの人同士の繋がりというものです。これが嫌なら田舎で暮らすことには向いていないでしょう。
数十年前まで、田舎の葬式は近所の女性たちが駆り出されていました。しかし、そういう形式も今ではありません。田舎でも、あまりに面倒なことは省かれるようになってきたのです。
まとめ
田舎へ移住を諦めてしまう人のほとんどが、田舎暮らしのデメリットに目を向けていない人なのです。
「田舎暮らしのデメリットといってもこんなものだろう」
と考えていたギャップの差が大きく、夢や希望が負けてしまうのです。そうならないためには田舎暮らしの悪いところにも目を向けることです。
こんなことがあっても自分は耐えることができる。こういうことは乗り切ることができる。
どんなことがOKで、どんなことがNGなのか?ひとつずつ箇条書きに書き出してみると、自分が田舎に向いているのかが理解できるので試してみてください。