共働きの夫婦がほとんどといってもいい現代。
コロナウイルスによる不況と増税の繰り返しで、家計がピンチという家庭もあるでしょう。
そして、出費の一部として悩んでしまうのが「夫のおこづかい」です。
一体、夫のおこづかいはいくらにすればいいのでしょうか?
こんなときだから、少しでも節約したい。でも、あまりにも減らしすぎはかわいそうかな?
と迷ってしまいますよね。どちらが正解なのでしょう?
おこづかいを多くしたときと少なくしたときのメリット、デメリットとはどんなものなのか?
世の中の夫たちの「おこづかいの金額とその使い道」を見てみましょう。
夫(男)のおこづかい金額と使い道はどうなっているの?
月末近くになると「おこづかいの前借をさせてくれ、増やしてくれない?」
と、催促があってウンザリ…。家計をやりくりしている妻がイライラするときでもあります。
不況で苦しいのは、家計だけではないようです。夫たちもおこづかいのやりくりで苦しんでいるみたいです。
旦那さんに渡すお小遣いの平均は約4万円弱という結果でした。
子供がいるのか、共働きなのかによっても変わりますし、年代によっても変化します。
他人から聞かれて「収入の1割」と答えた人がいますが、この考え方も一つの目安になりそうですね。
出典 エネチェンジ
Yahoo!ニュースからも面白い記事があったので紹介します。
長引く新型コロナウイルスの影響が、“夫の財布”を直撃している。
2年連続で減少する「夫のお小遣い」
3度目の緊急事態宣言が発令され、初めての平日である4月26日。
夫たちの今時のランチ事情を聞くと… 40代 テレワーク: ほとんど家で食べている。テレワークで外に出なくなったのでほとんど自炊。
20代 テレワーク: (コロナ前は)コンビニが多かった。(今は)嫁がいれば作ってくれるし、いなかったらインスタントで済ませる。買いには行かない。
こうした夫のランチ事情に直結する調査結果が公表され、約4割の人が年収について「今現在減少した」または「将来減少する」と回答。 (明治安田生命「家計」に関するアンケート)
そのあおりを受けたのが“夫のおこづかい”だ。 夫の1カ月のおこづかいは、 2019年:3万7774円。 2020年:3万3720円(約4000円減少) 2021年:3万2061円(約1700円減少)。 (明治安田生命「家計」に関するアンケート調査より)
デフレ不況時の節約努力が再び…
かつても、不況のたびにランチ代を少しでも浮かせようとする、涙ぐましいまでの努力があった。
2012年9月デフレ不況時 取材男性A: (おこづかいは)下がってます。ファストフードとか牛丼とか立ち食いそばを織り交ぜて…
2012年9月デフレ不況時 取材男性B: なるべくお金を使わないように節約という意味で、たまにおにぎり握ってきたりとか… ところが、コロナ禍ではテレワークが進み、ランチ代は自ずと浮き、夜のお付き合いも…
40代: このご時世だからと断ってるし、(飲みに行くか)聞かなくなった。食費を奥さんがもう少し欲しいって言って、1万円分外食が減ったのに1万円分食費が増えた。 コロナ禍で変化する“夫のお財布事情”。自分のためのお金の使い方についても大きな変化が浮かんできた。
減少に伴い変化する「お金の使い道」
コロナ禍で“夫のお小遣い”自体も減るという変化が起きているが、さらにその「使い道」も変化が起きている。 4月26日、町での取材によると…
〈テレワーク中の20代男性〉 飲み代がいらなくなった。そして、ランチの外食も減ったので、その分を自分のため、ファッションや趣味に使っているという方もいました。
〈テレワーク中の40代の男性〉 ランチ代が減っても自炊をしている。その浮いたものは全部貯金に回すという手堅い方もいる。
〈60代の男性〉 外に飲みに行くことが減ったので、その分は孫のおもちゃ代になっている。
変化もさまざまで、中には、「そもそもおこづかいが出ない」という人もいた。 そして、「コロナが明けたら何にお金を使いたいですか?」というアンケートでは、「外食に行きたい」「国内旅行でいいから行きたい」という切実な声もあった。 収入にも影響があるので、そのあたりは不安を持っている人が多かったようだ。 (「イット!」4月26日放送分より)
なんとも寂しいニュースですが、夫のおこづかいはかなりピンチのところまで追い詰められているみたいです。
だからといって、すぐにおこづかいをアップすることはできない!という妻側の意見もあります。
その理由は、おこづかいの使い道です。
では、気になる使い道を1~10位まで見てみましょう。
- 1位:43.1% … 昼食代
- 2位:25.1% … 携帯電話代
- 3位:18.8% … 嗜好品代
- 4位:18.1% … 趣味の費用
- 5位:17.2% … 車関係・ガソリン代
- 6位:16.9% … 飲み代
- 7位: 8.3% … 遊興費
- 8位: 8.1% … 身だしなみ費用
- 9位: 7.7% … 喫茶代
- 10位:7.5% … パソコン関係・通信料
出典 Go!Go! ワンク
1、2、5位は仕方がないとしても…。
4、6、7位は、もう少し何とかならない?というのが妻の本音のようです。
あげたおこづかいとはいえ、無駄なもので使うのは妻としてもいい気にはなりません。
次は、夫のおこづかいを下げたときのデメリットを見てみましょう。
おこづかいは少なくしてもやっていけるでしょ!?これが妻の本音だ
給料がアップ!ボーナスがいつもより多い!というわけでもないのに、おこづかいを要求してくる夫。
「おこづかいを増やすなんてとんでもない!」
ほとんどの妻がこう口をそろえていうでしょう。
なぜ、このセリフが出てしまうのかといえば、理由はひとつしかありません。
夫におこづかいをあげたり、増やしたりしてもたいしたことに使わないからです。
女性の勘というのは鋭いもので、ほぼ当たっているといってもいいでしょう。
本当に夫たちは、おこづかいを無駄遣いしてしまうのでしょうか?
増やしたところで「無駄遣い」するのは目に見えている
夫のおこづかいを増やしたくない理由№1が「無駄遣い」をするからです。
お酒にタバコ、ギャンブルと何のためにおこづかいを増やしたのか分からない…。
とイライラする妻は多いでしょう。
「あげたところですぐに使ってしまう」子どもじゃないんだから、計画的に使ってほしいものです。
ある程度のストレス発散になればいいですが、発散したら仕事はより頑張るのか?と聞いてもね…。
結果も出せていないのに、見返りだけを求めるな!という妻の意見が正しいかもしれません。
これ以上家に物を増やさないで!趣味のものが多すぎる
男性の趣味やコレクションって、女性はなかなか理解できないですよね?
ゲームにアニメのフィギュア、カー用品にバイクが何台もあるなど様々。
挙句の果てには、同じものを2個買ってきて「使用する用」と「保管用」なんて強者もいるぐらいです。
男の人って、どうしてくだらないものを買ってくるのか?
多くの妻はこう考えています。
こればかりは男女の考え方にも違いがあるため、理解し合うのはムリといってもいいでしょう。
男性も少しは趣味を控えるのが必要なのかもしれません。
おこづかいの下げすぎ注意!モチベーションの低下につながるかも?
誰だって楽しみがないと、毎日仕事をする気持ちは低下するばかりです。
帰ってきてからのビールやデザート、週末に楽しみにしているプチ贅沢は女性も同じではないでしょうか?
そういうものがあってこそ、仕事を頑張る!というモチベーションにつながっていきます。
しかし、おこづかいが下げてしまい楽しみが減ってしまった。となれば、やる気も失せてしまいます。
※ おこづかいの下げすぎで小さな幸せを奪わないように…。
男性は単純なものなので、小さなことを幸せと感じることができます。
いつものビールとおつまみが買えて飲めればいいのです。
ある程度の金額をキープしておくのも必要なことかもしれません。
「毎月、こんなにもおこづかいを使わないでしょ!?」と減額してしまうのは注意が必要です。
やる気を削いでしまって、モチベーションが上がらないのなら元も子もありませんから。
減らしすぎは逆効果!?オジサン一直線な理由とは
夫がオジサンぽくなってきた…、そう感じるのは年のせいだけでしょうか?
あまりにおこづかいが少なすぎると、髪形やオシャレに気を使わなくなってきます。
というか、髪形やオシャレにお金をかけることができなくなってしまうのです。
カッコよかった夫が、いつの間にかオジサンに…。なんてこともありえます。
※ こだわりがなくなると、オジサン化の始まりともいえます。
妻が買ってきた服や下着を着させるのが「オジサン化」の始まりです。
今まであったこだわりも要望も無くなれば、危険な一歩手前でしょう。
そうならないためにも、身だしなみに使う最低限のおこづかいは持たせてあげたいところです。
おこづかいの減らしすぎは、夫だけではなく妻であるあなたの首を絞めることになるかもしれません。
髪型がボサボサのまま外に行かれて、近所の噂話にならないようにしたいものです…。
おこづかいアップはNG!浮気防止に一役買っている?
男にお金を持たせていけない理由のひとつに「浮気の防止」が上がります。
お金を余分に持っていれば、飲み屋街のお姉さんと…。なんてことも考えてしまいます。
「わたしの夫は浮気なんてしないよ、信じてるから」といっているそこのあなた。
本当にそうでしょうか?
しないのではありません、するお金が無いからしないだけなのです。
お金をたくさん持って女性がいるお店に行けば、そういうときもあるかもしれませんよ?
夫に余計なことをしてほしくないなら、今までのおこづかいの金額をキープすることが賢明です。
おこづかいを多くするのが夫にとってプラスに!そのメリットとは
今までの記事は、妻の味方みたいな内容でしたが、ここからは夫の応援をしていきます。
おこづかいを減らすばかりが、家庭や夫婦にとってプラスになるものばかりではありません。
おこづかいを増やせば、スキルアップや新しい人脈のつながりにも期待ができるかもしれないのです。
おこづかいアップがどれだけメリットがあるのか?を見ていきましょう。
夫から懇願されているようなら、一度検討するのも考えてみるのもアリですよ。
妻と子どもにプレゼントを贈れる夫に。心の余裕が大きくなる
お金がたくさんあれば心に余裕が出てきます。
財布の中が数千円では誰かにプレゼントをするという考えも出てこないでしょう。
しかし、おこづかいに余裕があると男性は違ってきます。
妻に子ども、周りの人たちにも気を使う余裕が出てくるのです。
妻であるあなたが欲しかったもの、高くて手が出なかったものが…?
プレゼントしてくれる!なんて、サプライズもあるかもしれませんよ!?
資格や勉強、欲しい本にお金をかけることができる
「資格が取りたいからお金を出してほしい」「読みたい本があるんだ」
といわれて、妻であるあなたはどうしていますか?
サッとお金を出してあげるのか?自分でなんとかしなさい!と断りますか?
夫を大きく進歩させるのか?そのままにしてしまうのか?
妻であるあなたの器量が試されるときでもあります。
※ 妻の器量を発揮する大事なポイントかもしれません
いつもはダラダラしている夫が何かに刺激を受けて、やる気になっているときは応援してあげましょう。
言い方が古いかもしれませんが「あげまん女性」とはこういう妻をいうのかもしれません。
資格を取って&転職して収入がアップ!という成功につながっていく一番の近道になるでしょう。
いつまでもカッコよくて若々しい。そんな夫でいて欲しいなら
【減らしすぎは逆効果!?オジサン一直線な理由とは】の反対のテーマがこちらです。
年齢を重ねても、カッコよくて渋い俳優さんは多いですよね。
それもそのはず「髪型や体型、服装に気をつけている」からです。
夫もいつまでもカッコよくあってほしい!と考えるなら、ある程度多めにおこづかいを上げるのをオススメします。
お金に余裕があると「身だしなみ」にも気を使うようになれるからです。
※ ブランド品という考え方よりセンスを身につけることが必要
ブランド品に身を包まなくてはいけないわけではありません。
安い服でもカッコよく着こなしている男性は、年を重ねても清潔感があって素敵ですよね。
反対にお金がなさすぎると?
ヨレヨレのTシャツとジャージであなたの横を歩く…。それ本当に我慢できますか?
いつもと違う雰囲気の店に食事や飲みに行ける
お金に余裕があるとキャバクラはもちろん、少し高めのラウンジに行ったりできます。
「なんだ、女関係じゃん!」
と妻たちからいわれそうですが、こういう場は案外バカにできません。
ブランド品や贅沢な生活が目的で働いている女性もいます。
そういう女性が多いのも事実ですが「学費や夢のため」に働いている女性も多いのです。
人生に目標を作り、それに向かって走っている人は男女問わずカッコいいもの。
こういう女性と話をしていると何かと刺激を受けて、前向きな志を持つようにもなるものです。
※ いつもでは味わえない空間での出会いが人生のターニングポイントになるかも?
高級店にもなると、いつも飲みに行っている店とは客層がガラリと変わってきます。
経営者から上場企業の役員までと顔ぶれは様々といってもいいでしょう。
夫がそんな人たちと何かの縁で結ばれたら?
「そんな訳がない」「うちの夫に限って…」と思ってしまうかもしれませんが、そればかりは分かりません。
お酒の場で意気投合して…、なんてこともあるかもしれませんよ?
まとめ
夫のおこづかいについてでしたが、これからの参考になったでしょうか?
目安になる金額を上げてみます。
おこづかいの参考金額
- 昼飯、ガソリン代などが含まれていない→3~4万円
- 昼飯、ガソリン代など込み→4~5万円
- 身だしなみに気にする仕事がら→5~6万円
- 給料やボーナスに余裕がある家庭→6~8万円
夫も妻も言い分があるのは確かなことです。
自分の夫を見て「おこづかいは少しだけ増やしてもいいかな」「やっぱりダメだ、話にならない」と考えてしまいますよね。
夫のモチベーションをうまくコントロールするのが、おこづかいかもしれません。
夫の仕事の成果や収入に応じて、増やしたりするのも検討してみましょう。
こういうときだからこそ、妻であるあなたの良さを見せるときかも知れませんよ?